「ICカード これひとつ」の機能や特徴を紹介します。
全国のICカードこれひとつは、ICカードを活用するためのアプリです。
それまで各カード専用アプリだったものを一つに統合し、「全国のICカードこれひとつ」として平成27年(2015年)の初版公開以来、ユーザーの皆様の意見を取りいれつつ進化を続けています。
最新の、全国のICカードこれひとつ Ver.3は、Android 7.1.1から最新版までとの互換性を維持しつつ、最新のICカードにも対応し、個人ユーザー様はもとより、多くの(鉄道・バスを含む)企業様、官公庁様、そして幼稚園から大学までの教育機関や保育所などより幅広くご支持を頂いております。
残高確認ができる程度の性能のアプリなら、フリーのものが他にたくさんあります。
しかしフリーでできることには限度があると感じましたので、このアプリは究極の二番煎じとして登場しました。安価ながら有料とし、多くのユーザー様から広く浅く協力をいただくことで、かつてない「ちゃんとしたアプリ」を目指しています。
大抵のカードは見られますし、しかも詳細に見られます。
なおかつ、「パソリ」などを繋いで使うことができる、Android用アプリとしては最高性能の機能をもったICカードビューアーです。
日常使われる交通系ICカードや電子マネーを網羅し、一つのアプリだけで、残高・履歴確認など「見る」ことと、お買い物・交通などの「リアル」を、自然に融合していくことを目指しています。
お店、駅・バス停などの名前や情報が詳細に確認でき、そこからGoogleMapによる道案内など他のアプリとの連携もできるよう、日々改良が続けられています。
このアプリは、残高だけではなく、もっと詳細な情報を表示することができます。
履歴、改札口やバスの車体、チャージ履歴、ポイントなど、カード内に記録があるものは、それを全て表示しつくすことを目標としています。
あなたが知りたいと思った情報は、恐らく殆どを知ることができるでしょう。
NFC機能のない、海外製のスマホやタブレットでも、市販のパソリを、ケーブルを合わせて繋ぐだけで利用できます。
これは「ICカードこれひとつ」ならではの便利機能です。
この機能は有料のプレミアムサービスとして提供されており月極契約(サブスクリプション)が必要ですが、Playストアでの契約なら最大3日間の無料試用が可能です。お気軽にお試し下さい。
別に説明がありますが、この機能を使うとモバイルSuicaやモバイルPASMOなども読み込むことができます。
対応するものは随時改良を進めております。ここに記載されている情報はリリース直前の開発中バージョンのものであることもあります。
以下の表は、リーダーのハードウェア的な仕様とは無関係にICカードこれひとつでの対応状況を示します。
FeliCa | MIFARE | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Classic※1 | Ultralight | Plus | DESFire | |||||
C | ||||||||
本体NFC | ○ | ○ | ? | × | × | × | ||
パソリ※2 | RC-S330 | ○ | × | × | × | × | × | |
RC-S360 | ○ | × | × | × | × | × | ||
RC-S370 | ○ | × | × | × | × | × | ||
RC-S380 | ○ | × | × | × | × | × | ||
RC-S634 | ○ | × | × | × | × | × | ||
RC-S300※3 | × | × | × | × | × | × | ||
ACS | ACR1252U※4 | ○ | ○ | ? | × | × | × |
※1 MIFARE Classicは、暗号化されていない領域のみ読み取ることができます。普通に利用されているカードは、当然ですが何らかの暗号鍵が設定されていますので、読み取れません。このアプリには暗号鍵を解読するような機能は搭載されていませんので、そういった需要は別のアプリをご利用下さい。
※2 SONYのパソリ RC-S330・RC-S360・RC-S370・RC-S380(RC-S380/S・RC-S380/P)・RC-S634/URは、FeliCaは読み取れますが、MIFARE(NFC-A)は正常に読み取れないようです。ただRC-S380とRC-S634については調査研究を進めておりますので、進捗次第では対応する可能性もゼロではありません。
※3 SONYのパソリ RC-S300(令和3年11月新発売)については、現在研究中につき、アプリはまだ対応しておりません。従来機と互換性がなく、通信プロトコルも難解ですが、解析完了次第アプリでも対応を計画しております。
※4 ACS社のACR1252Uは、価格が高いだけあってほぼ万能です。ハードウェア的にはNFC-AおよびFeliCaに完全に対応しておりますので、あとはアプリでの対応次第です。需要があれば対応を追加します。
ただし、ACR1252Uについては対応維持が難しいことや、ICカードこれひとつにおける利用者が確認できないことから、将来的にサポート廃止を予定しております。
このアプリは、日常見かける、殆どのカードに対応しています。
Suica/PASMOほか全国で使える交通系ICカード、ありふれた電子マネー(楽天Edy/WAON/nanaco)などは当然ながら、他のアプリではありえないような多種多様なカードに対応しています。
このアプリは、既に現行ではない古いICカードや、そもそも読み取れないICカードには対応しておりません。
古いカードについて対応を希望される方は、お手持ちのカードの情報提供を弊社にいただくことで、対応できることもあります。場合によっては対応に要する費用を負担してでも、という方は遠慮なくご相談ください。
「現行であり、なおかつ読み取れないカード」については、交通事業者に対して仕様変更を依頼し相応の対価を支払うか、あるいはそれに相当する努力をすることで、その願いが叶う可能性があります。
交通用に作られたSuicaから始まる全国共通の交通系ICカードの電子マネー機能が決済用としても覇権を取りつつあります。その一方で当の交通事業者は、大手以外は全国共通の交通系ICカード導入費用が高すぎて導入できず、代わりに決済用として作られたWAON、QRコード決済(なんとかペイ)、NFC Contactless(NFC Pay)を交通用として導入し始めるという、非常に興味深い逆転現象が発生しています。
当然、こういったものを使うと決済手数料が発生し交通事業者は運賃の満額を得ることができないわけですが、しかし紙のチケットを発行するよりこの手数料の方が安いという現実があります。またコロナ禍の現状で、感染防止のため現金扱いを減らしたいという思惑もあり、全国共通の交通系ICカード以外の方法でキャッシュレス化が目指されています。
日本の鉄道は複雑な改札内乗り換えや運賃制度があるため、乗車・乗り換え・降車の各駅が把握できないと運賃計算できません。
Suica等であればそれはカード内に記録されますが、VISAカードにそのような機能は存在しません。今後も搭載されることはないでしょうから、例えば東京近郊でVisaのタッチ決済を導入するなどは相当な努力なしでは実現できないものと思われますし、実際に導入しようという動きもありません。
一方、キャッシュレス化が進んでいない地方の公共交通機関ではVisaのタッチ決済の導入が増えています。固定運賃の高速バスなどから導入が始まり、京都丹後鉄道では距離制運賃にも対応しています。都会ほど複雑怪奇な乗り換えがない路線から導入が試されているようです。
Visaのタッチ決済に対応したクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードをアプリから読み取ることは現時点ではできませんし、将来的にも利用した区間や運賃の履歴表示等をアプリですることはできません。なぜなら、これらのカードは、交通系ICカードや電子マネーのようにカード内に履歴を保持したりはしないからです。
決済用カードでもWAONの場合は過去3件の履歴は持ちますのでアプリから運賃の確認は可能ですが、Visaカードに同様のサービスを求めるのは無理です。従って、アプリを使っても交通系ICのように乗降した駅・停留所を表示したりはできません。
アプリから直接スマホ内のメモリーを読むためには特殊なライセンス契約が必要なため、もう少しユーザー数が増えて開発資金が確保できるまでは実現できません。
代わりにICカードこれひとつが提供するサービスは、USBでパソリを繋ぐ機能です。
こうして読み取ると、モバイルSuicaアプリやモバイルPASMOアプリではできない、自動改札機の情報を表示したり、電子マネーを利用した店名登録&表示する機能などが使えます。
USBケーブルを交換したパソリをスマホに繋げ、パソリでスマホ自身を読み取ります。これでモバイルSuicaとモバイルPASMOはもちろん、おサイフケータイに入っているあらゆるもの(WAON、楽天Edy、iD、その他各種のサービス)を読み取って表示することができます。
表示対応するサービスは随時追加されています。
詳細は「外付けデバイス」や「交通系モバイルサービスの質問と回答」のページをご覧下さい。
基本的に同じサービスであるモバイルSuicaとモバイルPASMOは共存不可能ですが、Androidの一部の機種ではモバイルSuicaとモバイルPASMOを切り替える仕組みを持ち、共存可能となっています。またiPhoneの場合は複数枚のSuicaを共存させ、切り替えて使うことができます。
具体的な技術は不明ですが、パソリ等を使いNFCとしてアクセスする場合は、おサイフケータイアプリからメインに設定した側のみ読み取ることができます。メインではないもう片方は、存在の認識すらできませんのでご了承願います。
自分自身に内蔵されたおサイフケータイのメモリーをアプリから読み取る方法であれば、どうやら特殊な方法で可能なようです(モバイルSuicaアプリ、モバイルPASMOアプリは対応しているため)。
しかし同様に対応するためには必要なライブラリーを入手するなどで高い開発費が発生するため、現在は開発に着手できません。このアプリのプレミアムサービスや、このアプリのファンクラブをご家族・ご交友などに紹介し、アプリから直接本体メモリーを読み取る機能が開発できるよう応援して下さい。
全機能アプリ(ICカードこれひとつ)で対応中の国の一覧です(対応順)
各国内で使われるカードのみに対応したコンパクトなアプリを計画しています。
随時お知らせしますので、お待ちください。
全機能アプリ(ICカードこれひとつ)で、メニューや案内などで表示される言語
全機能アプリは、この2言語で固定です。
駅名や店名など固有名詞については、それぞれの言語で表示されることがあります。
これ以外の言語については、開発が予定されている、各国専用アプリで対応します。それぞれ以下が予定されています。
駅名や店名など固有名詞については、その国の主たる公用語のみで、日本語や英語などで表示されないことがあります。